拳法では、身体と心を、どちらに偏らせることなく、バランスよく修養します。
力愛不二 慈悲心や正義感に溢れていても、力がなければ、だれかの役に立ったり、助けたりすることはできません。また、どれだ
け力があっても、誇りや信念がなければ、正しい力の使い方はできません。力と愛、理知と慈悲の調和こそ、少林寺拳法
の行動規範です。
守主攻従 少林寺拳法の技法は、不正な暴力から身を守るためにあります。そのため、先ず守り、それから反撃する技法体系となって
います。また、確かな体勢を築くことで、相手の弱点を冷静に見極め、有効な反撃ができると考えています。
不殺活人 少林寺拳法の技法は、誰かを傷つけるためのものではなく、自分や他人を守り、活かすためのものです。少林寺拳法の技法
は、人の可能性を実感させ、成長の喜びを味わうために修練されます。
剛柔一体 少林寺拳法の技法は、突き・蹴りなどに対し、受け・かわしから当身で反撃する「剛法」と、手首を握る・衣服をつかむな
どに対して、抜き・投げ・固めなどで反撃する「柔法」があります。剛法と柔法は、互いの特徴を生かし合い、巧みに組み
合わせることによって、効果を倍増させることができます。
組手主体 少林寺拳法の修練は、二人一組で行うことを原則とします。これは、相手の行動に適切かつ柔軟に対応できる実践的な技法
を養うためであると同時に、ともに協力して上達し、その喜びを分かち合うためです。